歯科口腔外科
親知らずとは
親知らずとは、上下左右の最も奥に生えてくる歯で、正式には第三大臼歯といいます。18歳以降に生えてくること多いため、親を知らないという意味で親知らずと呼ばれています。
親知らずと歯並びについて
親知らずが生えると、全体の歯並びのバランスが崩れる場合があります。例えば、下顎が小さい人は親知らずが生えてくるスペースが不足しており、横向きや斜めに生えてきて隣の歯を押すことがあるのです。押された歯が隣の歯を押すことで、最終的に前歯の歯並びが乱れるケースも少なくありません。
親知らずの痛みの原因
親知らずは、最も奥に生えてくるために歯ブラシが届きにくく、不潔になりがちです。歯茎が腫れて痛くなったり、むし歯になったりすることが多く、ときには顎関節症の原因になります。
親知らずによる症状
- 歯茎の腫れ
- 親知らずや周囲の歯、歯茎の痛み
- 噛み合わせのトラブルによる顎関節症や肩こり、頭痛
- 飲み込むときの喉の痛み
顎関節症
顎関節症とは、次の3つの症状が表れた状態です。
- 口を開けるときに音がする
- 口が大きく開かない
- 顎関節に痛みがある
噛み合わせのずれ、歯ぎしり・食いしばり、ストレスなどが複雑に絡み合うことで発症するといわれています。
顎関節症の治療方法
顎関節症は、薬物療法や理学療法、行動療法、スプリント療法などで治療します。原因や症状に応じて適切な治療法が異なるため、事前の診査・診断が重要です。スプリント療法は、マウスピースを装着することで、歯ぎしり・食いしばりによる顎関節への負担を和らげたり、噛み合わせを補正したりする治療法です。